監察医を主人公にしたドラマと言えば、一昔前なら「きらきらひかる」が思い浮かぶところ。

このドラマは、原作となった漫画とは異なるキャラクターやストーリー展開を多く取り入れたものであったそうですが、女性監察医が真摯に仕事に向きあいつつも、プライベートで垣間見せる人間ドラマが多くの共感を生み、連続ドラマ放映後に2作のスペシャルドラマが作成されました。

医者

メインとなる人物は、監察医3人と刑事1人。いずれも女性でした。主人公の天野ひかるは、気になることがあるととことん調べないと気がすまない性格ではあるものの、その感性はごくごく一般的なもので、同年代の女性が思わず「うんうん」と頷いてしまいたくなる人物でした。

今回始まった「ゼロの真実」はどうでしょう。ある程度の年齢以降なら、同じように「きらきらひかる」と比べて、初回放送を見ていた人もいるのではないでしょうか。

まず「ゼロの真実」では、舞台となる監察医務院の男性監察医の数が圧倒的に多い。実際の状況はよく分かりませんが、恐らく臨床現場での医師の男女比を考えても、こちらの方が自然な気はしてきます。

検案シーンは若干脚色されているだろうな、と思いはするものの、監察院のお役所的な対応や面倒事を避けようとする場面は、現場を知らないものには「いかにも」感を覚えさせます。「きらきらひかる」では女性4人のレストランでの会話が各話定番のコメディシーンでしたが、「ゼロの真実」では男性監察医たちのアフター5(?)の愚痴が鉄板となりそうな予感。

主人公の松本真央については、天野ひかると全く異なるいわゆる「変わりもの」。天才監察医でありながら、協調性はなく、コミュニケーション能力も乏しい。第1話では「母の死」という謎のキーワードが出ており、今後は主人公が監察医として、人間としていかに成長していく姿を描きながら、ドラマが展開するにつれてこの「死」の真相が解き明かされていくものと思われます。

出演者は、松本真央役に武井咲をはじめ、生瀬勝久、佐々木蔵之介、真矢みき、六角精児など豪華なメンバーが脇を固めています。第1話の視聴率も13.1%とまずまずと言っていい走り出しでしょう。近年、漫画を原作としたドラマが増える中で、本作は原作のないオリジナルドラマであり、先が読めないところも見どころの一つ。

人の死と向き合うテーマを残しつつも、随所にコミカルなシーンを盛り込んだ作りは「きらきらひかる」と共通するところ。第2話以降で、異色とも言える主人公がどう視聴者の共感を得ていくのか、期待したいドラマです。

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